薬価とはいったい何でしょうか?
薬には、国が決めた医療用医薬品の公定価格というものがあり、これが薬価です。
薬価は、厚労省が価格を決め、薬価基準と呼ばれる価格表に掲載します。
医療機関は、患者に使用した薬剤費を薬価基準どおりに請求することになりますが、医薬品を取引する際の価格には規制がないため、医薬品の卸業者から薬価よりも低い金額で医薬品を仕入れることができ、この差額が薬価差益となります。
薬の仕入値は、メーカーや卸との交渉にもより決められることから、まちまちとなります。
日本でのバイアグラの薬価は?
日本の場合、バイアグラは医療機関で診察を受け、医師の処方がなければ購入できない薬であり、誰でも気軽に買えるものではありません。
このため、初診料など、薬代以外の費用がかかります。
また、バイアグラを手に入れるための診察や、バイアグラ自体の価格は健康保険の対象外となっているので、どちらも費用全額が患者の負担になります。
診察料、初診料の価格もとくに決められていないため、どれくらいの費用がかかるかは医師の裁量に任せられることになります。
つまり、厳密にいえば、バイアグラの場合は、国が定めた正式な薬価というものはありません。
日本では薬価基準に載っている薬は、内用薬、外用薬、注射薬を合わせると、約1万7千品目以上にのぼりますが、バイアグラの場合は薬価基準にも未収載となっています。
このため、他の医薬品と比べても1錠あたりの価格は高いものです。
バイアグラの場合、100rは日本では販売されてなく、50mgで1錠1800円、25mgで1錠1500円が相場となっています。
処方のための初診料は2500円から10000円くらいと医療機関によって差があり、これはバイアグラについても同じです。
バイアグラには薬価のかわりに、メーカーからの希望処方価格というのが設定されています。
価格は、25mgが一錠あたり1,100円、50mgが一錠あたり1,300円となっています。
1錠当たりの価格としては、日本の場合50mgで1500〜1800円ですが、医療機関によって1錠2000円 以上のところもあります。
ただ、1錠あたりの価格だけでなく、初診料がどれくらいかかるか、初診料だけでなく再診料もかかるのか、初診料は無料でも再診料がかかるのか、などによってもトータルの費用が異なってくるので、事前によく確認する必要があります。
医療機関によっては、トータルで1万円くらいの費用がかかるところもあるようです。
バイアグラの価格での注意点は?
25mgは、50mgだと効果が強すぎるとか、副作用が強い、という場合に使用され、また、EDの予防を目的に毎日服用するための薬として処方される場合もあります。
日本での25 rの価格は、大体1200〜1500円くらいで、50rの半分の用量だからといって、50rの半分の価格になると言うわけではありません。
25rのバイアグラを2錠呑めば50rを服用した事になりますが、25mgでは効果が弱いのでもう1錠飲む、というような呑み方だと、価格的に損をしてしまう事になります。
ジェネリックの今後の普及
新薬の場合、開発、研究のためのコストがかかることから、どうしても価格が高くなってしまいますが、ジェネリックだとこうしたコストがかからないため、安く販売できます。
欧米では既にジェネリック医薬品は広く浸透し、処方される薬の半数以上に達しているようです。
日本の場合まだ10%代と低く、相変わらずの低迷状態です。
ジェネリックというと、偽物で、品質的にも信頼できないのでは?という不安がまだまだあるようですが、ジェネリックも有効成分はまったく同じなので、基本的に、効果や副作用に差はないと考えてよいものなのです。
今後は、日本でもジェネリック医薬品は広まるものと見られ、バイアグラでもジェネリックが普及するものと見られています。
バイアグラを価格的にお得に購入するには、ジェネリックにも注意してみるべきかもしれません。